隠れた場所、ケンブリッジ

サイクリングのメッカとしては知られていないケンブリッジですが、有名大学の存在を知らない人はいないでしょう。ノーベル賞受賞者数が最も多く、歴史、文化、世界観の変わる発見に満ちた街。リバーサイドパークや芝生に覆われた広場、涼しい草原に沿って街中にサイクリングパスが巡らされています。

エレガントの中心地には有名建築が立ち並び、King's Collegeのゴシック建築チャペルが聳え立っています。英国東部を流れるカム川沿いにある、コンパクトで徒歩でも歩きやすい街。川沿いのウォーキングも魅力的です。

アルプスやプロヴァンスと比べると絶景度は低いかもしれませんが、英国内でも雨が最も少ない地域の一つであり、無限の可能性が広がります。ケンブリッジシャー州北部の平地では、ヘント〜ウェヴェルヘムレースのようなフェンランドから開けたセクションまで堪能することができます。

ケンブリッジ東部に向けて、バックカントリーロードに沿って続く短くパンチのあるクライム、多くの下降とシャープなカーブを含む起伏の激しい地形を走るのは簡単ではありません。ロンド・ファン・フラーンデレンの舗装部分の無いミニバージョンだと言えるでしょう。

多様性に満ちたルートはあらゆるライダーの好みに合います。、グランチェスターのThe Orchardでのデッキチェア休憩を含むバックカントリーの美しい景色が広がるライドから、美しい教会とチャーミングな村々を通る3つのカウンティを1日で走るルートまで。

プロのアドバイス:飲料水が残り少なくなった時には、イギリスの村や街に必ずある教会の野外水道口から補給することができます。

3つのカウンティ

ROUTE

チャーミングな村々や美しい教会を通る、起伏の激しい地形が特徴的なライド。喧騒から遠ざかった人に知られていない静かなバックロードを通り、3つのカウンティを回るのが今日の目標。

英国の競馬会場であり、有名なイベントが行われるニューマーケット競馬場がスタート地点。ここからケンブリッジシャー州を通り南に向かいます。20キロほど進むと、「ヒル・レーン」という名に相応しいスターマーに到着。短く急勾配のシングルトラッククライム、草原、シャープなターン。ラフなグラベルと地表の穴に気をつけて。

ここからエセックスに入り、麦や大麦、アブラナが茂る野生の郊外を走ります。運が良ければ野生の動物に出会うことができるでしょう。猛鳥類が多く生息し、3種のシカが目の前に飛び出てくることもあります。

北部にあるサフォークの小さな街クレアへと戻り、コーヒーとケーキで休憩。残り30キロ。緩やかなクライムを楽しんだ後は、ニューマーケットの冷たいビールを!

ニューマーケット ヒリー

ROUTE

シンプルなことを楽しむ方に最適なルート。人に知られていない約150キロの静かなバックカントリーロード。バイクと自然と一体になることができる場所。ニューマーケット競馬場をスタートとし、バックカントリーロードを通るあらゆる方向へと広がるルート。

ベルギーのクラシックレースを彷彿させる起伏の多いライド。シャープなカーブと、突然現れる短くパンチのあるクライム。

80キロ進んだ地点にある、サフォークで最もチャーミングな街クレアでコーヒー休憩。ここからキャヴェンディッシュへと向かい、開けた郊外の静かなロードを走り続けます。辺りをよく見渡すと、野生の動物、特にキジに出会うでしょう。空腹であれば、伝統的な料理が気になってくる頃です。キジの胸肉をアップルとサイダーでローストしたPheasant Normandyがおすすめ。運が良ければ野生のウサギと競争できるかもしれません。彼らの走るスピードは時速70キロと言われていますが。

ハーテストでは素晴らしいクライムが待ち受けています。1キロ内の傾斜差が38メートル、勾配12%のライド。ベルギースタイルのクライム後は、起伏の激しいパノラマを堪能し、緩やかなクライムを走りながらニューマーケットへと戻ります。

フェンランド

ROUTE

今日のコースは、ケンブリッジシャー州北部の有名な湿原地帯であるフェンランド。海面より低い部分があり、極端に低地のストレートでフラットなロードを走るロンド・ファン・フラーンデレンのミニバージョンだと言えるでしょう。

最先端テクノロジービジネスの拠点であるモダニズム建築が特徴的なケンブリッジ・サイエンス・パークがスタート地点。20キロにわたる世界最長の車の通らない舗装道路ガイドウェイバスコースをセントアイブスに向かって走ります。歴史あるマーケットタウンを通りラムジーハイツに入ると、起伏の多いロードが現れ、緩やかなクライムと素晴らしいパノラマを堪能することができます。

ラムジーハイツからケンブリッジ・UCIグランフォンド・オフィシャルツアーで使用されたルートに入ります。グループで走行しているのであれば、エシュロンを作りフェンランドの風を感じましょう。この後70キロは堤防と並行して続き、モダンな風車が地平線に並ぶストレートでフラットなロードを楽しみ、まるでオランダにいるかのような錯覚さえ覚えます。

ラムジーハイツの後はアーリスを介してガイドウェイバスコースへと戻り、いくつかの橋を渡ってフラットなロードを進みます。車の通らないサイクリングパスを最後の数キロ楽しみ、ケンブリッジ・サイエンス・パークへと到着。

ケンブリッジ

ROUTE

2014年のツール・ド・フランス、ステージ3はケンブリッジから始まりました。今日のライドはケンブリッジのベストスポットを巡るルート。キングス・カレッジとゴシック建築の教会近くにあるカフェでのダブルエスプレッソからスタート。

ここから街を出て、わらぶき屋根のコテージと有名なOrchard Tea Gardenがあるケム川横の村、グランチェスターの草原を通る狭く凹凸の多いサイクリングパスを進みます。外の世界でのスピードが全く感じられない、時が止まった英国の隅。

草原を通り北へ向かうとマディングリーに着きます。マディングリー・ヒルを登ると左手にAmerican World War II Cemeteryが現れます。4000もの墓石が配置された景色は息を呑むものであり、ヨーロッパで命を落とした兵士と北大西洋の護送船団を讃える場所です。

静かなバックカントリーレーンを通って北へ向かい、Waterbeachを横切ります。起伏の激しいヒルが現れ、サイクリングパスを進むにつれ田舎から郊外へと風景が変わります。

Midsummer Commonをを通りJesus Greenのアイコニックな木に囲まれた道を走り、最後のハイライトへ。ケム川の橋を渡り、有名大学を一望できるケンブリッジで最も美しいエリア、The Backsへとルートは繋がります。そしてキングス・カレッジに戻り、最後のコーヒーを堪能して。

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