ヴィアデルサーレ、またはルート・ド・セル。国境のどちらに住むかによって呼び方が異なる「塩の道」が、リヴィエラ・グラベルの頂点だと言えるでしょう。ニース付近の最標高未舗装ロードの1つであり、最も素晴らしい場所です。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

ルートに辿り着くには、車で一日かけての往復もしくは観光向けのトラン・デ・メルヴェイユを使用する方法があります。カフェから数日間かけて向かうのも良いでしょう。どの方法をとるにしても、アズールの海岸沿いからより高い美しい高山の世界へと向かうことになります。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

タンド峠に到着すると、歴史的なグラベルロードを通った後に山頂から360度の眺めが楽しめることが分かります。シンプルな森のファイアーロードとは異なり、グラベルライダーが愛してやまない獣道からダブルトラックへと続くロードが姿を現します。ヴィアデルサーレ跡から、貴重な品々を運ぶトレードルートであった当時の目的を垣間見ることができます。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

タンド峠から古いボーダーロードのスウィッチバックを通り、放棄された軍事兵舎が建つ山側を登るルートを選ぶライダーが多く、冬季にはLimone Piemonteリゾートのスキーヤーが集まる場所でもあります。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

ムッソリーニの閉鎖された駅サン=ダルマ・ドゥ・タンドをスタート地点とし、カステリノを登り距離を長めにするオプションもあります。美しい13 キロの高山ロードが続き、そのまま登りに入ります。カステリノ渓谷東側は木よりも高くなり、Baisse de Peïrefiqueから山のカーブの沿って進むと、タンド峠を望む比較的フラットで素晴らしいパノラマが広がります。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

タンド峠から東へ進むと、古い塩の道が感じられる雰囲気が漂い始めます。海嶺のルートを走り、山頂を越え、山の輪郭に近づいたり遠ざかったりしながら進むのは体力的にはかなりの挑戦ではありますが、美しい景色に圧倒されるでしょう。

地中海方向へ急に戻る前の、北東テュリニへ向かって崖縁に沿って続くロードには、インスタ映え間違いなしのスポットがあります。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

トリノ〜ニース・ラリーを経験したことがあるライダーは、このセクションを忘れることがないでしょう。タンド峠から20キロほど離れたところにあるRifugio Don Barberaでの快適な睡眠とヘルシーなイタリアンフードを楽しみにしていたと思いますが、ここでは現代生活から離れたゆったりとした時間が流れます。計画をしていなくても、高山で一夜を過ごしたいと思うことは間違い無いでしょう。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

滞在場所からクライムを続けると、Cime de Pertégueのドラマチックな眺めが広がります。そこからヒップスターコーヒーのある最高のマウンテンキャビンが潜む松林に向かって降下します。

リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

最後のクライムは、一気に全ルートを走行しているライダーにとっては特に厳しいものです。山頂から海岸沿いまでアコーディオンのように重なり合っている景色を一望するPasso di Tanarelloに登るルートは、非常に勾配が激しいクライムです。


リヴィエラ・グラベル #5 – ヴィアデルサーレ

La Brigueへと続く降下は長くラフであり、バイクの操縦技術と鍛えられた腕が必要になるでしょう。しかし、それがグラベルサイクリングの特徴でもあり、グラベルロードでの4時間走行は、スムーズなロードの6時間に匹敵すると言われています。ヴィアデルサーレは統計では想像がつかず、実際の経験は人生において特別なものとなるでしょう。

ルート - https://www.strava.com/routes/21790163

人に知られていないトラックやニース周辺に関しては、リヴィエラ・グラベルシリーズをご覧ください。